東京オリンピックで金メダルを獲得し、オリンピック2連覇を果たした女子ソフトボール。
全試合で解説をされていたのが宇津木妙子さんですが、チームを指揮していた監督の名字「宇津木」で宇津木麗華監督なんですよね。
本記事では、「宇津木妙子さんの娘は宇津木麗華監督で、2人は親子関係なの?」と疑問に感じている方向けに解説をしていきます。
この記事を読めば、宇津木妙子さんと宇津木麗華監督の関係がよくわかります。
宇津木妙子と宇津木麗華監督は親子(母娘)なの?養子縁組なのか関係を解説!
ここでは宇津木妙子さんと宇津木麗華監督の関係について解説をしていきます。
宇津木妙子と宇津木監督は親子ではない
宇津木妙子さんの娘は宇津木麗華監督ではなく、2人は親子の関係ではありません。
実は宇津木麗華監督の元々の国籍は中国です。
そして宇津木妙子さんは生まれも育ちも日本の方です。
宇津木麗華監督の本名は「任彦麗(にんえんり)」さんといい、ソフトボールを始めた14歳から10年間、中国代表だった経験もあります。
つまり宇津木妙子さんと宇津木麗華監督は血の繋がりがないということがわかります。
「ということは2人は養子縁組ではないか?」という疑問が当然出てくると思うので、次で解説をしていきます。
宇津木妙子と宇津木監督は養子縁組でもない
宇津木妙子さんと宇津木麗華監督は養子縁組でもありません。
宇津木麗華監督は宇津木妙子さんを慕って日本にやってきたので、養子縁組だと勘違いされることが多いようです。
しかし戸籍上も2人は親子関係にはありません。
詳しい理由は後で解説をしますが、宇津木麗華監督は中国から帰化したときに「宇津木」姓を名乗っているだけなのです。
実際、宇津木麗華監督は宇津木妙子さんとの関係を次のように語っています。
妙子さんは私にとって姉という感じだろうか。
引用元:西日本スポーツ
つまり、宇津木麗華監督は「宇津木」姓を名乗ってはいますが、宇津木妙子さんとは赤の他人であるということです。
そんな宇津木麗華監督がなぜ中国国籍を捨てて日本人となり宇津木姓を名乗っているのか、その経緯を解説をしていきます。
宇津木麗華監督が「宇津木」姓の名字を名乗るまでの経緯を解説
まず、宇津木麗華監督が宇津木妙子さんの養子になるまでを時系列でまとめてみました。
- 麗華が14歳のときにソフトボールを始め、すぐに中国のユース代表になる。
- 当時現役時代だった妙子が中国に遠征。このとき麗華と妙子が初めて出会う
- 10年後(24歳)のとき、妙子への憧れを抑えきれなかった麗華は日本へ。
- 32歳のときに麗華が日本国籍取得。
- 宇津木家に頼み込み、「宇津木」姓を名乗る。
それでは詳しく解説をしていきます。
宇津木監督が「宇津木」姓を名乗っている理由
宇津木麗華監督が「宇津木」姓を名乗っているのは、宇津木妙子さんを尊敬しているからです。
「宇津木」姓を名乗るために、宇津木家に頼み込んだというエピソードもあるので、その思いは相当なものだったはずです。
オリンピック公式ホームページは、ソフトボール日本代表監督である宇津木麗華監督のことを
宇津木妙子とは養子縁組をしたわけではなく、自分が日本代表選手として「宇津木」という名を世界に知らしめたいという理由から、「宇津木」姓を名乗ることを了承してもらった
引用元:https://olympics.com/
と紹介しています。
このエピソードからも、宇津木麗華監督がどれだけ宇津木妙子さんを尊敬しているのかをうかがい知ることができますね。
そして、今回の東京オリンピックの優勝監督になったことで、「宇津木」姓は宇津木麗華監督の望みどおり、世界中で知られるようになったのではないでしょうか。
宇津木監督が「宇津木」姓を名乗るまでの経緯
ここからは、宇津木麗華監督が「宇津木姓」を名乗るまでを詳しく解説していきます。
宇津木麗華監督は、ソフトボールを14歳のときに始め、すぐにユースの中国代表に選ばれてプレーしていました。
14歳でソフトボールを始めるのはかなり遅いように感じますが、宇津木麗華監督はそれまでに卓球、バドミントン、バスケットボールといった様々なスポーツを経験していました。
これは、軍人だった父親のスポーツ好きに影響されたものです。
そして宇津木麗華監督は中国のユースチームに選ばれてほどなくして、選手として中国に遠征してきた宇津木妙子さんと出会います。
宇津木麗華監督は当時、小さな体にも関わらず鋭い打球を飛ばしまくっている宇津木妙子さんの姿を鮮明に覚えているそうです。
それからというものの、宇津木麗華監督は宇津木妙子さんへの憧れを募らせていき、25歳のときに妙子さんから誘いを受けて日本にやってきたのでした。
このときはすでに宇津木妙子さんは現役を引退しており、宇津木麗華監督の「ぜひ妙子さんの元でプレーしたい」と思っての行動でした。
それから7年後、宇津木麗華監督が32歳のとき、ついに日本国籍を取得します。
このとき、軍人である宇津木麗華監督の父親は日本への感情もあり、娘の日本国籍取得に対して猛反発したそうですが、何とか説得をして宇津木麗華監督は「宇津木」姓を名乗ることになります。
ちなみに名前の「麗華」は両親から授かった名前の一部である「麗」と、中華人民共和国の「華」を1字ずつ取っています。
「宇津木麗華」という名前は、名字は尊敬する日本のレジェンドから、名前は尊敬する父親や母国を偲んで命名した、麗華さんにとって思い入れのあるものになっているに違いありません。
まとめ
今回は、ソフトボール日本代表監督の宇津木麗華監督と宇津木妙子さんが親子関係にあるのかを解説してきました。
2人は同じ名字ですが、「宇津木」姓は宇津木麗華監督が世界にこの名字を知らしめたいという思いで、名乗らせてもらっていることがわかりましたね。
今回の記事で、宇津木麗華監督が自身の名前に深い思い入れがあることがわかったと思います。
このように選手や監督のバックグラウンドを理解して観戦すると、より一層オリンピック観戦を楽しめそうですよね!
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