2023に入り派閥政治に対して警鐘を鳴らし始めた菅義偉元総理が、なぜ無派閥なのか、その理由をまとめています。
実は菅義偉元総理は過去に「小渕派」をはじめとした派閥に所属していた過去があり、そこで経験したことが無派閥を貫く理由に繋がっているのです。
詳細はこの後にまとめていますので、ぜひご覧ください。
菅義偉元総理が無派閥の理由はなぜか?
菅義偉元総理が無派閥でいる理由はなぜかというと、過去派閥に所属していた際の経験から、派閥の煩わしさを痛感したからと考えられます。
菅義偉元総理は衆議院選挙に初当選した1996年から脱会する1998年のおよそ2年間、小渕派(現在の茂木派)に所属していました。
しかし、同じく小渕派だった梶山静六氏が派閥を脱会して総裁選に出馬したのを支持するために、菅義偉元総理もまた小渕派を脱会したのです。
その行動に対して、小渕派の幹部から次のように言われたことを菅義偉元総理は明かしています。
あいつだけは許さねえ。政務官にしてやらねえ
このあたり(1998年)から、菅義偉元総理は派閥に縛られることに疑問を抱いていたと考えられます。
また、2007年には古賀派に所属していた菅義偉元総理でしたが、派閥の意向に従わずに、総裁選で麻生太郎元総理を応援することになったことにより、菅義偉元総理は派閥を出ることとなりました。
派閥の意向に従わない場合は「針のむしろ」のような状況となってしまい、派閥にはいられなくなってしまうのです。
そんな派閥に所属することで窮屈な思いをしてきたことで、2007年以降無派閥を貫く菅義偉元総理。
菅義偉元総理が無所属を貫いている理由は、派閥に所属することで自分の意見が通らない煩わしさがあったからだったと考えられます。
小渕派に所属していた菅義偉元総理ですが、現在、小渕恵三元総理の娘である小渕優子議員が小渕派(現茂木派)に所属しています。
その小渕優子議員ですが小渕優子が”ドリル優子”と呼ばれる理由はなぜか【何をした】で紹介したように、強烈な二つ名を持っているのでした…
菅義偉元総理は2023年も派閥を結成する予定はなし
菅義偉元総理が無派閥であるとは言え、菅義偉元総理を中心とした派閥に近いものはあります。
それが例えば「ガネーシャの会」といった、いわゆる「菅グループ」です。
しかし、菅グループは菅義偉元総理が直接関与しているワケではなく、あくまでも菅義偉元総理を慕う議員で結成されている会。
菅義偉元総理は派閥結成に関しては次のように発言しており、少なくとも2023年時点では派閥を作ることはなさそうです。
つくるべきではない。議員が自由に行動できなくなる
派閥を重んじる岸田文雄総理に対して批判的な発言が増えてきた菅義偉元総理。
岸田文雄総理はいつ辞める?退陣デットライン到達で解散秒読みかでまとめたように、2023年に辞任の可能性もある岸田文雄総理ですが、菅義偉元総理がそれに一役買う可能性もありそうです…
今後派閥政治からの脱却に動き出すことはあるのか、2023年の菅義偉元総理の動向から目が離せません。
【まとめ】菅義偉が無派閥の理由はなぜか?【小渕派から脱会の過去】
今回は、菅義偉元総理が無派閥の理由はなぜなのかをまとめました。
菅義偉元総理が無派閥を貫く理由は、過去に小渕派をはじめとする派閥に所属していたことで、自分の意見を言うこともできない煩わしさに辟易したからと考えられます。
そんな菅義偉元総理の派閥に対する考え方を踏まえると、現在の岸田文雄総理の政治のやり方に苦言を言うのも納得がいきます。
国民の中には菅義偉元総理が動き出したことに対して、期待感を抱く人もいるような状況です。
2023年は菅義偉元総理の一挙手一投足に注目が集まるのは間違いありません。