台湾を訪れて大きな話題となっているペロシ下院議長とバイデン大統領の関係についてまとめました。
ペロシ下院議長はオバマ大統領時代からバイデン大統領との付き合いがあり、10年以上お互いを信頼し合う中であることが明らかとなりました。
詳細はこの後にまとめていますので、本文をご覧ください!
ペロシ下院議長とバイデン大統領の関係について
冒頭でも触れましたが、ペロシ下院議長とバイデン大統領は、2009年から2017年まで大統領を務めたバラク・オバマ大統領時代から良好な関係を築いてきました。
ペロシ下院議長はオバマ大統領時代の2009年から2011年まで下院議長を務め、バイデン大統領はオバマ大統領の右腕として8年間副大統領の役職に就いています。
したがって、特に2009年から2011年の2年間においてペロシ下院議長とバイデン大統領は、議会のリーダーと大統領の参謀として良く顔を合わせていたと考えられます。
2人の関係性がわかるエピソードを挙げると、ペロシ下院議長は2021年に行われたアメリカ大統領選挙において、バイデン大統領支持を表明したことです。
ペロシ下院議長がバイデン大統領を支持した理由は、バイデン大統領が副大統領を務めていたときに、法律を作成する際に協力し合っていたからです。
そのときのバイデン大統領の印象をペロシ下院議長は「専門知識と科学を探求する謙虚さと、それに基づいて行動する自信を備えたリーダー」と表現しています。
【参考】Nancy Pelosi Endorses Joe Biden(NewYorkTimes)
このように、ペロシ下院議長とバイデン大統領はお互いを信頼しあっており、非常に良好な関係であることが言えます。
ペロシ下院議長が台湾に訪問したことで日本の領域にミサイルが落ちたことが大きな話題となりました。
実は人が住んでいる島の近くに落ちたことが明らかとなっており、大惨事になっていてもおかしくなかったのです。
どこに中国のミサイルが落ちたのかは下記記事でまとめましたので、ぜひご覧ください。
オススメ記事:中国のミサイルは日本のどこに落ちた?9発の落下場所まとめ
ペロシ下院議長の台湾訪問理由はバイデン大統領の指示ではなく独断
しかし、いくらペロシ下院議長とバイデン大統領が良好な関係であったとしても、ペロシ下院議長が台湾を訪問したのはバイデン大統領の指示ではないと考えられます。
その理由は、アメリカは大統領と議会の立場が下の画像のように明確に違うからです▼
アメリカの場合、上の画像のように行政(大統領)・立法(議会)・司法の三者は独立しています。(三権分立)
日本も同様な構造になっていますが、大統領の政策は議会が承認しない限り発動できないなど、日本に比べると議会の持つ力はかなり大きいのです。
したがって、ペロシ下院議長の行動に対してバイデン大統領が指示をすることは、アメリカにおいては絶対にあり得ません。
それでは、ペロシ下院議長がなぜ台湾を訪問をしたのか。
もともとペロシ下院議長は中国が台湾を侵略することに対して、かねてから反対のスタンスをとってきました。
したがって本人はアメリカと台湾の中国に対する対抗意識を確認するため、とコメントしていますが、アメリカの報道では”レガシー”を作ることが理由ではないかと言われています。
というのも、ペロシ下院議長は2022年で82歳。
今年度がペロシ下院議長の議員生活の最後の年とも囁かれています。
つまり、ペロシ下院議長は議員を引退する最後の年の集大成として台湾を訪れた、という見方がされているのです。
【まとめ】ペロシ下院議長とバイデン大統領の関係は?台湾訪問の理由は独断だった件
今回はペロシ下院議長とバイデン大統領の関係についてまとめました。
少なくともペロシ下院議長が初めて下院議長を務めた2009年から、当時副大統領に就任していたバイデン大統領と良好な関係を築いており、法律を作る際に協力していたことが明らかとなっています。
しかし、ペロシ下院議長がバイデン大統領との関係が良好とはいえ、アメリカの三権分立の制度を踏まえると、今回の台湾訪問はバイデン大統領の指示ではなく、ペロシ下院議長の独断であると考えられます。
ペロシ下院議長に関わる騒動で、ミサイルが日本の領域に落ちるなど決して他人事ではなくなった今回の件ですが、米中関係の悪化は日本へのさらなる悪影響が予想されますので、ペロシ下院議長やバイデン大統領の行動が今後より一層注目を集めそうです。